

The C Word / Cワード
(English article below) 「ザ・ベンザ シリーズ2」について書くには、避けて通れないキーワードがあります。これについて多くを語るつもりはありません、なんせ誰もが読んだり聞いたりすることにウンザリしていると思うからです。既に恐ろしさを増し続けているこの言葉にこれ以上の存在感を与えたくはありませんが... コロナ(Covid-19)は「ベンザイングリッシュ」を完成させ宣伝方法を模索している時に起こりました。結論から言うと、何もできませんでした。あらゆる類のイベントが中止もしくはオンラインに。直に会って挨拶するという機会も奪われました。写真もなければ、プレスリリースもない。全てがなくなってしまいました。 とは言ったものの、逆にコロナはこれまでになかったチャンスをくれました。その中で一番デカいチャンスだったのは時間です。このチームを立ち上げた時から応援してくれている人は僕がどれほどマニアックなテンポで仕事をしているかご存知かと思います。この7年間、僕はこのチームを作品ごとに引きずり回してきました。その結果、僕たちが作ってきたものを最


The Nihongo of it all / 日本語翻訳紀行
(English Below) 今からここに書くことは、みんなにショッキングなことかもしれません... 実は最初、僕は脚本を全て英語で書きました。しかもペンで。しかもノートに。 言われなくてもわかってます。やり方が古いと。けど、自分が何か書きたい気分の時にノートパソコンを持ち歩いているのがイヤなだけです。それが僕のプロセス。だからほっといてね。 そこから、まずセリフを書き出します。その次にアクション、シーンの情景説明、そして必要に応じて具体的な演技のポイントなんかを書き込んでいきます。 そして始まるんです...恐るべき日本語への翻訳が。 僕たちがこの作品の制作に取り掛かって長いこと経ちますが、初期の段階で気づいたことがあります、それは全員日本語の使い方が違うということです。日本人メンバーですら何が正しい言い方なのかを言い合うほどです。(時には怒鳴り合ってたりなんかも) 翻訳の仕方はこうです。各キャストは(基本的には)自分のセリフを訳すことになっています。カイル役のカイル・カードと僕は数日間かけて日本語に訳しています。本人には言ってないけど、この時


The Benza Series 2 / ザ・ベンザ シリーズ2
(English below) 僕はそこまで人前に出たがりたいタイプじゃありません。 でもそんなこと言えば、エンタメ業界で仕事してほぼ毎日テレビに出てるくせに何言ってんだ、って思われるかもしれません。 でもだからこそ、プライベートなことに関しては極力自分で守るようにしています。 今の時代、相手のことを知りたがる傾向にありますが、僕はちょっと違う立場にいます。僕は契約上、投稿する量を控えないといけませんが、それと同時に私生活の様子を載せることを求められています。信じられないと思う人は僕のSNSを見てください。何かに対する考えや意見を述べているものはナシ。それに対し、写真や仕事上、投稿をしないといけないものについてはけっこう載せています。 なので、何か言いたいことや伝えたいことがあれば作品の中でそれを成し遂げるようにしています。ありがたいことに、「ザ・ベンザ」のクリエイティブコントロールは僕にあるので、自由な作品作りが可能です。 既に知っている人もいますが、「ザ・ベンザ」と「ベンザイングリッシュ」にはアドリブのセリフはほとんどありません。もちろんカオ