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Carol and Shizuka Anderson / キャロルとアンダーソン静香

(English article below)

僕が「ザ・ベンザ」のシリーズ2を書き始めたのは、「ベンザイングリッシュ」の撮影が始まるかなり前のことで


す。ちょうどその時、カイル役のカイル・カードに新しい登場人物の説明と、その中にどうしても日本人ハーフを2人加えたいと言ったのを覚えてます。


その理由として僕が通ってた大学や日本語学校では、日本語を勉強している日本人ハーフがたくさんいたので、このベンザの世界にもなくてはならない存在だと思ったからです。それに、日本でキャスティングの多様性を語っている以上、俳優や女優である彼らの選択肢がいかに少ないかも語らなくてはフェアじゃありません。


当初はキャロルはシリーズ2に一話だけ出演するという想定をしていましたが、ありがたいことに先に「ベンザイングリッシュ」を撮っていたんです。そこでキャロルという人物の扱い方を理解し、同時に静香の振り幅もつかめました。


静香はパフォーマーとして素晴らしい人です。彼女の絶妙なコメディのタイミングにはいつも驚かされるし、いるだけでどんなシーンも明るくなります。シリーズ2ではシリアスな展開もありますが、どんなに暗くなっても3年前のシリーズ1の時と同じようなユーモアとコメディさを貫き通せるのは、キャロルという人物を静香が全うしているからだと思います。


まだ誰も見ていないシーンについて曖昧な表現をするのは僕は好きではありません。我慢ができません。だけど、シリーズ2の第4話に出てくる静香のシーンは、何度見ても笑ってしまいます。このシーンは編集でおそらく何百回と見ていますが、今でも笑っちゃいます。実際、静香本人とそのシーンを一緒に見たことがあったんですけど、泣くほど笑いました。なので、配信後そのシーンを見たら、ここにコメントを書き込んでください。観たらわかります。


テレビのために生まれてきた女優がいますが、静香は本当にそういう人だと思ってます。女優としても人としてもどこか誠実なところがあるから、自分の家に喜んで招待したくなるんだと思います。あの誠実さは偽りじゃありません。ホントにステキな人です。